左に大きく踏み出す女神ディアナと、右で猟犬たちに襲われるアクタイオンが描かれています。水浴びの姿を見てしまったアクタイオンは鹿に変えられ、自分の犬に倒されようとしています。頭だけが鹿になり、体はまだ人間の姿です。
ディアナが持つ弓と背中の矢筒は、狩りの女神のしるしです。矢を放った直後のような腕の形ですが、弓の弦は描かれていません。
「ディアナとアクタイオン」の続きにあたる絵で、1559年の手紙でフェリペ2世に伝えた作品とみられますが、王には届けられませんでした。完成していたのかどうかは議論が分かれています。
暗い森と空を形づくる、荒々しい筆づかいが見どころです。1972年からロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵しています。








