4人の若者が、演奏の準備をしている場面です。中央でリュートの弦を合わせる若者、その後ろからこちらを見つめる若者、手前で背を向けて楽譜を読む若者が寄り添うように並び、左端では翼のある少年がぶどうを摘んでいます。
左端の少年は、背中の翼から、愛の神クピド(キューピッド)だと分かります。翼と弓矢はクピドのアトリビュート(その人物を見分けるしるし)です。クピドが加わることで、この絵は「音楽と愛」を表す寓意画として読むことができます。手前の楽譜やヴァイオリンも、音楽というテーマを強めています。
1597年ごろ、ローマでカラヴァッジョを支えたデル・モンテ枢機卿のために描かれたとされる、初期の作品です。リュート奏者の後ろからこちらを見つめる若者は、画家自身の姿ではないかともいわれています。
暗い背景の前に、若者たちの肌や白い布が明るく浮かび上がり、のちの劇的な明暗表現の始まりを感じさせます。長いあいだ行方が分からなくなっていましたが、20世紀になって再び見つかり、1952年にメトロポリタン美術館の所蔵となりました。

