テーブルで、男性が若い女性に楽譜を見せています。女性は稽古の手を止めて、こちらを振り向いています。
奥の壁に掛かった絵には、片手で札を掲げるクピド(愛の神)が描かれています。クピドは翼と弓矢をアトリビュート(その人物を見分けるしるし)とする恋の神で、この場面が音楽の稽古であると同時に恋の場面でもあることをほのめかしています。同じ絵は「ヴァージナルの前に立つ女」にも登場します。
1658–59年頃の作品です。壁には鳥かごも掛かっていて、当時の絵では、鳥かごは恋や、閉じ込められた心を表すことがありました。
傷みが進んでいて、後の時代に手が加えられた部分もありますが、振り向く女性の表情には、見る人を場面に引き込む力があります。























