窓辺の机で、学者が天球儀(星座を描いた球)に手を伸ばしています。机の上には天文学の本や、星の位置を測る道具が置かれています。
1668年の作品で、署名とともに年が書き込まれています。制作年がはっきり分かるフェルメールの作品は、これと「取り持ち女」「地理学者」の3点だけです。「地理学者」とは対になる作品と考えられていて、同じ人物がモデルのようです。学者が着ている長いガウンは、日本の着物をまねて当時オランダで流行した部屋着です。
壁には聖書の「モーセの発見」の絵が掛かっています。窓からの光が、天球儀に伸ばした手と学者の横顔を照らしています。
第二次世界大戦中にナチス・ドイツに奪われ、戦後に持ち主に返されたのち、ルーヴル美術館の所蔵となりました。2015年の「ルーヴル美術館展」で来日しました。























