酒場のような場面です。赤い上着の男が若い女性の肩に手をかけ、硬貨を渡そうとしています。黒い服の年配の女性が、客と女性の仲を取り持つ「取り持ち女」です。左端でグラスを持ってこちらに笑いかける男は、フェルメール自身の姿ではないかともいわれています。
署名とともに「1656」と年が書き込まれていて、制作年がはっきり分かるフェルメールの作品は、これと「天文学者」「地理学者」の3点だけです。同じ題材は当時のオランダで人気があり、フェルメールの家にはバビューレンという画家の「取り持ち女」がありました(「合奏」の壁に描かれている絵です)。
手前に大きく描かれた絨毯と、女性の明るい黄色の上着が目を引きます。2018–19年の「フェルメール展」で日本で初めて公開されました。























