部屋の奥で、女性がヴァージナル(小型の鍵盤楽器)を弾き、そばで男性が耳を傾けています。女性は背を向けていますが、楽器の上の鏡に顔が映り、男性の方へ目を向けているようにも見えます。鏡には画家のイーゼルの脚も映っていて、この場面を描くフェルメールの存在をうかがわせます。
楽器のふたにはラテン語で「音楽は喜びの伴侶、悲しみの薬」と書かれています。音楽と恋の結びつきを感じさせる言葉です。
1662–65年頃の作品で、イギリス王室が所蔵しています。18世紀に国王ジョージ3世が購入したときは、別の画家の作品とされていました。
白と黒の床、手前の絨毯や白い水差しが、部屋の奥行きを感じさせます。























