白と青の衣装の女性が、足を地球儀に乗せ、胸に手を当てて天井から吊るされたガラス玉を見上げています。女性はカトリックの信仰を人の姿で表したもので、この絵は寓意画(考えを人物や物で表した絵)です。
当時の寓意の手引き書にもとづき、地球儀は信仰が世界を治めること、ガラス玉は天や神を思う心を表しています。床の、かじりかけのリンゴは人間の罪、石につぶされた蛇は、キリストが悪に打ち勝つことのしるしです。机の上には十字架や聖杯、背後の壁には「キリストの磔刑」の絵があります。
1670–72年頃の作品です。フェルメールは結婚のときにカトリックに改宗したとされ、カトリックの信者のために描いたと考えられています。日常の室内を描いた作品とはまったく違う、珍しい一点です。























