暗い背景の前で、少女が振り返ってこちらを見ています。肩には布を掛け、耳には真珠の耳飾りが光っています。
1665–67年頃の作品です。「真珠の耳飾りの少女」と同じく、特定の人の肖像画ではなく、顔の表情や衣装を描く「トローニー」と呼ばれる種類の絵だと考えられています。構図もよく似ています。
広い額や離れた目など、理想化されていない少し変わった顔立ちが、かえって実在の人物のような親しみを感じさせます。光は顔の片側にやわらかく当たり、口もとには、はにかんだような笑みが浮かんでいます。
「真珠の耳飾りの少女」と見比べると、同じ形式の中での表情の違いが楽しめます。























