窓辺の女性が、リュート(弦楽器)の弦を合わせながら、窓の外へ目を向けています。床にはもう一つの楽器(ヴィオラ・ダ・ガンバ)が置かれ、これから誰かと合奏するのを待っているようにも見えます。
1662–63年頃の作品です。背後の壁にはヨーロッパの地図が掛かっていて、遠くにいる誰かを思っているのではないかと想像させます。
窓から差し込む光が、女性の顔と真珠の耳飾りをやわらかく照らしています。耳を澄ませて音を確かめる一瞬の、張りつめた静けさが見どころです。
保存状態があまりよくなく、暗い部分は細かいところが見えにくくなっていますが、光の当たる顔のまわりには、フェルメールらしい繊細さが残っています。























