女性がヴァージナル(小型の鍵盤楽器)の前に立ち、片手を鍵盤に置いてこちらを見ています。
背後の壁の大きな絵には、札を掲げるクピド(愛の神)が描かれています。翼と弓矢を持つ姿がクピドのアトリビュート(その人物を見分けるしるし)で、札を掲げる姿は「愛するのはただ一人」という意味だと考えられています。同じクピドの絵は「中断された音楽の稽古」にも登場します。
1670–72年頃の晩年の作品です。楽器のふたの内側や、壁の小さな風景画、床ぎわのデルフト焼きのタイルなど、部屋の細部が整然と描かれています。
同じ美術館の「ヴァージナルの前に座る女」と対になる作品だとする説もあります。明るい窓の光と、整った構図が見どころです。























