窓辺で地図を広げた学者が、コンパス(ディバイダー)を手に、ふと顔を上げて窓の外を見ています。戸棚の上には地球儀、壁には海図が掛かっています。
1669年の作品で、署名とともに年が書き込まれています。「天文学者」と対になる作品と考えられていて、天の世界を調べる学者と、地上の世界を調べる学者を描き分けています。当時のオランダは海外との貿易で栄え、地図や地理の学問が盛んでした。
学者が着ている青い長いガウンは、日本の着物をまねた部屋着で、オランダが長崎の出島を通じて日本と取り引きしていたことを感じさせます。
考えごとの途中で手を止めた一瞬の表情と、窓からの光が見どころです。2011年に、この作品を中心にした展覧会で来日しました。























