暗い部屋から、扉口ごしに明るい部屋をのぞき込むような構図です。シターン(弦楽器)を抱えた女性が、手紙を受け取って不安そうに召使いを見上げ、召使いはほほえみ返しています。
1669–70年頃の作品です。奥の壁には、海と帆船の絵が掛かっています。当時は、恋人を船に、恋を海にたとえることがありました。穏やかな海は、恋がうまくいくことを表しているのかもしれません。
手前の床に置かれたほうきやスリッパが、家事の途中であることを思わせ、のぞき見ているような親しみを感じさせます。
1971年、ベルギーで展示中に盗まれ、キャンバスを額から切り取られて傷みましたが、取り戻されて修復されました。2019年の「フェルメール展」(大阪)で公開されました。























